一人で起業し、一人で会社を運営している人の収入を、役員兼個人事業妻帯者としてモデル化してみます。まず、収入の種類を整理します。
1)役員給与
2)業務受託費として受取る事業収入
3)配偶者が受取る役員給与
社会保険料と税金に関する事実を整理すると、
●社会保険料の下限に相当する月給額は10万円。
●社会保険料の下限は、会社と本人ともに、年間14万円。
●給与収入には給与所得控除65万円が差し引かれる。
●事業収入には青色控除65万円が差し引かれる。
●総収入から基礎控除38万円と配偶者控除38万円が差し引かれる。
●配偶者の収入には給与所得控除と基礎控除の合計103万円が引かれる。
これをもとにして、保険料と税金を最低にする収入額を求めると、
1)役員給与は年間120万円。
2)配偶者給与は年間103万円。
3)課税対象所得ゼロに相当する事業収入は年間86万円。
合計すると309万円となり、社会保険料14万円を引いて、手取り額は295万円です。月額では約25万円に相当します。
次に、このために会社はどれだけ稼がないといけないかを計算します。給与に回す以外の費用を考えると、
1)会社が負担する社会保険料として、年間14万円。
2)年会費等として20万円を当てましょう。
3)電話代として20万円。
4)交際費として20万円。
5)交通費や書籍、セミナー代として、月額5万、年間60万円取ります。
6)法人税の最低額として7万円。
これら費用の合計は141万円となり、給与分309万円を加えると、年間450万円稼ぐ必要があることになります。月に約38万円の稼ぎに相当します。
会社の収入から払う公的費用は、社会保険料28万円、法人税7万円だけであり、残りの415万円は、結局、本人が使っていることになり、月額35万円くらい使えることになります。このうち、10万円は会社経費として使うことになります。
最後に、委託費の計算方法を考えます。会社の固定費としては、役員給与120万円、配偶者給与103万円、会社経費141万円を合計して、364万円が必要です。会社の収入からこの固定費を差し引いた額が委託費になります。
会社収入が増えれば、委託費が増え、個人所得が増え、その分だけ所得税が発生することになります。